FFⅦAC/カダクラ/ギャグ
だってキライなんだもん
「食え」
「いやだ」
「食え」
「いーやーだー」
「……食・え」
「絶対いや!」
こんな押し問答が繰り返されること早数分。
某クラウドさんのお宅では楽しい昼食の時間…
だった筈がこの弟のせいで今正に崩壊の危機!(大袈裟)
「カダージュもさぁ、いい加減食べた方がいいんじゃない?」
微妙な角度で首を傾げてやる気がなさそうに自分の食事を頬張りながら言うヤズー。
「食えるだけ有り難いってもんだぜ?」
フォークをビシっとカダージュに向けて真剣な顔をして言うがもの凄い形相でカダージュ
に睨まれシュンとするロッズ。
「とにかく!僕は絶対食べたくないよ!!」
首をぶんぶん振って半泣きの顔で兄さん…いや、クラウドに懇願する。
そんな愛くるしい表情にも負けず心を鬼にして机をダンっと叩くと、そのモノを差し出し
「これが一つでも食べられなきゃオヤツは抜きだな…」
「!!??」
オヤツ命、オヤツがなきゃ生きていけない。
兄さんやヤズーの次に大好きなオヤツをお預けと聞いてサっと血の気が引くカダージュ。
しかしどうしても苦手なソレをフォークに突き刺したまま逡巡すること10分強。
既に食事を終えたヤズーやロッズは各々に好きな事を始め、机にはクラウドとカダージュ
の二人きり。
重たい沈黙の後に吐き出された台詞は今度はクラウドを驚愕させる事となる。
「…よ」
「…何だ、カダージュ?」
「兄さんがオヤツになってくれるなら食べてもいいよ!」
突然さっきまでの渋い顔とは打って変わって嬉々としてクラウドに迫る。
思わず椅子から転げ落ちそうになりながらも必死で平常心を保ちカダージュに問う。
「…オヤツって……?」
「そのまんまの意味だよ、兄さん美味しそうだもんね?」
間髪入れずにそう言われるとまだ返事もしていないのに意を決したように赤いソレを口元
まで運ぶ。
「ちょっ、ま、まっ…!」
待てと言おうとした瞬間、背後に嫌な気配を感じた。
彼女(ティファ)は包丁片手にニヤリと笑い
「私が作った御飯、そんなに食べさせたくないの?」
と今にもセフィロス以上に厄介な物がリユニオンする5秒前状態だ。
「そ…そんな事は…」
胸の前で両手を上げ引き攣った笑顔でティファを見上げれば返ってきたのは満面の笑顔で…
「じゃあ食べて当然よね?カダージュ頑張って☆」
とウインクまでしてガッツポーズなんかしやがってお前らグルかよ、と思ったものの既に
ソレはカダージュの口の中に。
助けを求めようとヤズー達に目配せしてはみるが知らんぷり。
いやちょっと待て、俺は許可なぞした覚えはない!
こんな所で大事な身体を捧げてたまるかと逃げようとしたら
「何処に行くの兄さん?…約束、守ってくれるよねぇ?」
「だから俺は許可した覚えはっ…!」
ググっと渾身の力で腕を抑えられてしまう。
普段ならカダージュの方が腕力では弱いというのに何だこの変貌ぶりは!
いつの間にかティファはヤズーとロッズを連れ出して行ったらしく部屋にはクラウドとカ
ダージュのみ。
「カ…「楽しませてくれるよね、兄さん?」
言い終わる前に言葉を遮られた。
コイツ……目がやばい!!!!
「じゃあいただきますv」
「いやあああああぁああああああああああ!!!!!!!」
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